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interessante(インテレッサンテ)はイタリア語。英語のinterestingにあたります。


by pinkpinkchampagne
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ル・コルビュジエ展

ル・コルビュジエ展_f0051177_13384630.jpgCASA BRUTUSで、「ル・コルビュジエの教科書」と題された特集があった。

ル・コルビュジエ。名前は聞いたことはあるけれど、よく知らなかった、偉大な建築家。「教科書」とあっては、私にもってこいだ!!

迷わず買ってみる。


開くとそこには大胆な建築の写真が並ぶ。正直、圧迫感があったり、斬新すぎるものであったりして、私の好きな建築のタイプとは少し違うかも。。。といったのが第一印象。しかし、これだけ世界に影響を与えている理由が知りたくて、どんどんページをめくってみると・・・

彼の描く絵や、家具、そして、その尺度なんかには、どこか快適なものを感じた。

そして、現在六本木の森美術館にてル・コルビュジエ展(2007.5.26~9.24)が行われていることも発見!!

展覧会は想像以上におもしろかった。会場は10セクションに分割。非常にみやすく、わかりやすかった。客層も20代ぐらいが多く、平日にもかかわらず、にぎわっていた。人気のほどが伺える。
入り口で、無料でイヤホンガイドを借りることが出来、じっくり聞きながら見ると、2時間ぐらいかかってしまった!!

絵画から始まり、建築、家具、彫刻、そして、原寸大のアトリエや、マルセイユのユニテ・ダビタシオン、南仏の休暇小屋の再現など、身をもってその建築の感覚を体感できるのも魅力。なぜここで原寸大の模型を作っているのか!!その理由は彼が生み出した尺度システムモデュロールで作られているから。182.9cmの人間の身長を基準として、黄金分割とフィボナッチ数列を用いて算出したその設計は感覚的にしっくり来るものであることを、ここでは実際に体験することができる。
そのほか、いくつかの集合住宅の設計図やその模型、実現し得なかった都市計画の資料も見ることが出来た。

日本にもそのDNAを受け継いだ建築家がたくさんいるとのこと。なるほど、そういえば、上野の東京文化会館(前川國男施工)はユニテ・ダビタシオンのピロティ(柱だけで構成されている壁のない階をもった建物の形式のこと)であったり、その石の表面、鮮やかな色彩がル・コルビュジエの建築を想像させる。
日本で見られる唯一ル・コルビュジエ施工の作品である国立西洋美術館は、シンプルながらも独特の雰囲気を持ち、そういえば、いつも見るたびに、何かインパクトを感じていたことを思い出した。

全く知らなかった偉大な建築家の存在を、CASA BRUTUSと、この展覧会で知ることができた。
今年は生誕120年ということで、世界中で展覧会が催され、21世紀の建築・デザインに大きな影響力を与えた巨匠ル・コルビュジエが注目されている。


ちなみに
森美術館のチケットを買うと、もれなく展望台空の景色を楽しめる。
この日は快晴で、快適な景色を楽しむことが出来た。
ル・コルビュジエ展_f0051177_10155290.jpg

ル・コルビュジエ展_f0051177_1016568.jpg

by pinkpinkchampagne | 2007-08-02 23:35 | interessante