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interessante(インテレッサンテ)はイタリア語。英語のinterestingにあたります。


by pinkpinkchampagne
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奈良・薬師寺

奈良の旅、3日目の朝。時間があったので、ユネスコ世界遺産の一つでもある薬師寺に行ってみました。

JR奈良駅そばからバスで20分あまり。その付近に着くと急に田舎の「イイ景色」になってきます。

バスを降りて正面に與樂門
奈良・薬師寺_f0051177_1245550.jpg



門から手前の建物、大講堂に入る。
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正面41m、奥行き20m、高さ17m、と、伽藍最大の建築物。古代伽藍の通則で、金堂よりも大きい。これは南都仏教が教学を重んじ、講堂に大勢の学僧が参集して経典を講讃したためだそう。本尊にはご立派な彌勒三尊像(重要文化財)が安置されています。

その大講堂から見た写真。大きくて入りきらないけれど、金堂の裏側と、左右に三重の塔。
奈良・薬師寺_f0051177_1157288.jpg


国宝の東院堂の聖観音菩薩像に手を合わせた後、美しい回廊を横目に、ぐるっとまわっていよいよ金堂へ。
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金堂

奈良・薬師寺_f0051177_1282195.jpg
各層に裳階(もこし)をつけた美しい堂。中央には薬師如来、そして左右に日光菩薩、月光菩薩の訳詩三尊が安置されています。文字通り、私たちの心身の病を救ってくださる仏様です。もちろん国宝であり、また、薬師如来が座っておられる薬師如来台座も白鳳時代の国宝で、奈良時代における世界の文様が集約されています。

金堂は1528に、この地域の豪族の戦火に巻きこまれ、西塔などと共に焼け落ちてしまい、現在の建物は昭和51年(1976)4月に白鳳時代様式の本格的な金堂として復興したもの。よって見た目とても新しいのですが、起源は天武天皇の発願の680年にさかのぼります。710年の平城遷都に伴い、現在の地に移されたそうです。
3年後の2010年には遷都1300年で脚光を浴びそうです。


東塔

奈良・薬師寺_f0051177_12144913.jpg各層の下にあるのは裳階で、じつは3重の塔です。この大小の屋根の重なりの律動的な美しさから、「凍れる音楽」という愛称がついているのだそう。
薬師寺で唯一創建当時より現存している建物で、1300年の時を経た白鳳時代の国宝です。塔の上部には尊い塔が火災にあわぬようにとの願いをこめて、水煙が祀られています。
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西塔
奈良・薬師寺_f0051177_12193290.jpg金堂と共にかつて焼け落ちてしまった西塔。昭和56年に白鳳様式をもって復興。デザインは東塔と似ていますが、東塔が裳階部分を白壁とするのに対し、西塔は同じ箇所に連子窓を設けるなどの違いもあります。 より一層華やかなイメージ。
当時のスタイルでありながら、この色鮮やかさを放っているところが目を引く所以かもしれませんね。

奈良・薬師寺_f0051177_1223344.jpg


奈良・薬師寺_f0051177_1252553.gif

中央に金堂を配し、金堂の手前東西に塔を、金堂の背後に講堂を、またそれらを取り囲むように回廊を配している当寺の伽藍配置は薬師寺式伽藍配置と称されており、それが非常に特徴的です。


華やかでありながら、お寺は広々としていて、ゆったり時を過ごせるところでした。(バスの時間だけ気にしなければいけませんが。。)すぐ近くには唐招提寺もあり、そちらも行きたかったです。
この白鳳伽藍のみの見学はゆ~ったり周ったとしても1時間あれば十分かと思いますが、気持ちのいい敷地の中で、奈良の古都をゆっくりと感じるのもいいかもしれません。
by pinkpinkchampagne | 2007-08-27 23:03 | Viaggio